ツクルト忍者 直線切りが得意な「キルト」
ツクルト忍者 波切りが得意な「ナミート」
ツクルト忍者 くり抜きが得意な「ヌキット」

本当にあった。こわ〜い夏休み

梅雨が明ければ、いよいよ夏休みがやってきます。

夏と言えば、暑さを忘れさせてくれる怪談や恐怖体験。と言っても今回ツクルトがご紹介するのは、子どもの思わぬ行動によって “ある意味” 肝が冷えた、夏休みの思い出話です。

オルファ社員や身近な子育て家庭へのアンケートで集めた実体験をチェックして「ゾゾッ!」と涼しくなりつつ、みなさんの夏休みの“こわ〜い”防止にお役立てください。

宿題にまつわる、こわ〜い体験

●こわ〜い体験1
あるあるだけど、実際に体験するとやっぱりこわかった!

私が小学5年生のとき。夏休み最終日に宿題が終わっておらず、父親に怒られながら計算ドリルをしたことを覚えています。父親が教えてくれたのはいいものの、説明が難しすぎて宿題がまったく進まず、焦って間違えてさらに怒られての負のループでした。

「夏休みあるある」の筆頭、最終日まで残った宿題!

この状況ではお互いの焦りがぶつかってイライラに変わらないように、まずは子どもだけで解決できるように見守り、必要なところだけをサポートするなど、うまく距離を保つことが大切なのかもしれません。こうなってしまう前に、宿題がどこまで進んでいるかこまめに確認することもお忘れなく。

自然にまつわる、こわ〜い体験

こわ〜い体験2
クルマに散乱したものは…。

虫が大好きな我が子とクルマで出かけたときのこと。座席シートの足元に置いていた虫かごが、クルマの揺れのせいか開いてしまい、虫かごにギュウギュウに詰めていたセミの抜け殻が散乱!拾おうとしてもパラパラと砕けるばかりで、クルマのスキマや溝に入ってしまいました。いまもクルマのどこかにセミのカケラが散らばっているはずです。

こわ〜い体験3
捕まえたあとが大切です…。

長男7歳、次男3歳のとき。捕まえたクワガタたちが脱走してしまい、家族総出で大探索する羽目に。結局その日は見つからず、昆虫ゼリーを用意して夜に捕獲しました。
さらに別の日には、バッタとキリギリスを同じ虫かごに入れていたら、翌朝バッタの姿はなく…。弱肉強食の厳しさを伝え、虫は種類別にカゴに入れるように決めました。
私にとっては戦々恐々とした記憶ですが、子どもたちは経験を経て虫の世界により詳しくなったと思います。

自然や生き物に興味をもつのはうれしいことですが、虫が苦手な親にとっては恐ろしい体験ですね。虫採りを楽しんだら、捕まえて終わりではなく、虫の生態を調べて適切な環境を整え、きちんとお世話をすることで、自然や生物への興味が芽生えるなど子どもにとっての学びになります。

さらに虫にまつわる体験をもうひとつ。

こわ〜い体験4
喜んでもらいたかっただけなのに…。

当時息子3歳、主人が職場の同僚から、「息子を喜ばせよう!」とカブトムシをもらってきました。張り切ってちょっと高級な飼育材料まで買いそろえてきた主人。ですが、息子はまだ虫に興味がないどころか、触ることも苦手。私もゴソゴソ動く姿が怖く、必然的にカブトムシのお世話はパパの仕事に。お世話中にカブトムシが飛んでしまっては私と息子が悲鳴を上げ、主人が捕まえてを繰り返し。「息子が喜ぶ」どころか、幼心にこわい体験だったと思います。あれから一年半経った今なら、一緒にお世話をしていのちの不思議や大切さを感じられるかな?

愛情が裏目に出て子どもにとって“こわ〜い体験”になってしまったお話、お父さんはきっとショックだったでしょうね。それでも、ふとしたきっかけから子どもが「これが好き!」「もっと知りたい!」と関心が高まることもあるはず。年齢や興味を見極めながら、長い夏休みのあいだにいろいろな体験ができる環境をつくって、好奇心を刺激したいですね。

おでかけにまつわる、こわ〜い体験

こわ〜い体験5
楽しいはずの夏祭りが、あわや恐怖体験に!

3〜4歳の子どもたちを連れて、友達家族とお祭りに行ったときのこと。親同士で盛り上がっていると、目を離したほんの一瞬に子どもたちがいなくなっていました。
あわてて辺りを探しましたが、お祭りの混雑の中ではとても見つからず、「何かあったらどうしよう!」と不安でいっぱいになりました。けっきょく10分ほど探したところでケロッとして戻ってきてくれたのですが、その10分間は生涯忘れられない出来事となりました。あれから、人が多い場所では絶対に目を離さないと決めました。

こわ〜い体験6
カギっ子は特にご注意を。

夏休みになり、小学校低学年の息子は遊びに、私と夫は普段通り仕事へ。夕方私が帰宅すると、帰っているはずの息子がいません。いつもカギを持っているはずなのにどうして!?ととても心配しましたが、すぐにお友だちの家にいることが判明。聞けば「1学期はカギを忘れないようにランドセルに入れていて、夏休みもそのままだったので家に入れなかった。友だちの家で待たせてもらっていた」とのこと。この事件以来、お互いに焦らないように「忘れたときは〇〇さんの家で待たせてもらう」と約束しました。

夏休みは普段とは生活リズムが異なるため、このような不測の事態が起きやすくなります。ほんのわずかな時間でも子どもの姿が見えないと、とても心配になりますよね。人の多い場所では手をつなぐ、はぐれたときを想定して待ち合わせ場所を決めておくなど、家族で事前に対策を話し合っておくと安心です。

〜番外編〜

こわ〜い体験7
信じることも大切?

私が8歳のとき、「ロバのパン屋」というロバに荷台を引かせて販売するパン屋さんがあり、当時のちびっこに大人気でした。ある日、私と友だちがロバの後をついて行くと、気づけば見知らぬ土地にいた経験があります。「そんなに遠くまで行っていない」と思っていたのにびっくり!あわてましたが、なんとか気持ちをおちつかせて、勘と記憶を頼りに自力で家まで戻ることができ、ホッとしました。

ロバのパン屋、ご存知ですか?昭和の初めに存在した移動販売です。

令和の時代にロバについていくことはそうそうないとしても、子どもってこんなふうに、知らないあいだにいろいろな冒険をしているのではないでしょうか。

保護者の目が届かない場所で、自分なりに考えて失敗したり成功したりする体験が子どもを成長させてくれます。夏休みはその格好の学びの期間。安全を確保することは大前提ですが、子どもがちょっと“こわ〜い”ことをしていたとしても、「この子はいままさにグンと伸びているのだな」と考えて、ときに見守ることも大切なのかもしれません。そんな子どもの姿を見て、大人も一緒に成長するのでしょう。

緊急事態に備えての対策や安全確保をしながら、子どもが大冒険できる夏になりますように。