お正月に食べる物といったら「おせち料理」ですよね。でも、子どもの頃から思っていることがあるのです。それは…
「おせち料理ってどうしていつも同じような具材なんだろう?」
「おせち料理ってどうして子どもが苦手なものが多いんだろう?」
ということです。
そこで今回、ツクルトではおせちの由来を調べつつ、もっと子どもが喜んでくれる(はずの!)オリジナルおせちを考えてみました。
ダジャレが多い!?おせちの由来
まずはおせち料理の起源について。諸説あるようですが、なんと弥生時代までさかのぼる説もあるのだとか。およそ2000〜3000年も前には、すでにおせちの起源があるなんて驚きですね。
この頃に「節(せつ)」を季節の変わり目とする暦(こよみ)が日本に入ってきて、節ごとに収穫を神様に感謝して「節供(せちく)」といわれるお供え物をする風習が生まれたそうです。
節供(せちく)はその後、おせち料理の形になっていきます。原型が生まれたのは、江戸時代末期のこと。江戸幕府がお正月を「節句(せっく)」の名称で公式な祝日として定めると、お正月の御節供(おせちく)が「おせち」と呼ばれるようになり、庶民の生活にも浸透したそうです。
神様へのお供え物であるおせち料理ですが、他にも「台所の神様にお正月の三が日はお休みいただく」という意味もあるのだとか。
また、その当時からお正月料理の定番と言われていたのが「田作り(たづくり)、数の子、黒豆」。これらは新年の縁起物として欠かせない祝い肴(いわいざかな)です。
たしかに、現代でもおせち料理にこの3つは必ず入っている印象が。数の子はポリポリして好きだった記憶がありますが、黒豆は…。好き嫌いは人によって異なりますからね。皆さんの好みも分かれるところでしょう。
そして、おせちといえば料理の由来。ダジャレが多い…イメージもありますが、実は大きく3パターンに分かれています。
A:見た目から説明するもの
- 数の子→お腹の中にたくさん卵があるところから、子孫繁栄を願う
- 伊達巻→巻き方が巻物に似ているところから、学業成就を願う
B:言葉の掛け合わせから説明するもの
- 黒豆→まめまめしく(=真面目によく)働くことへの願いや誓い
- きんとん→金団と書き、黄金色をしているところから、金運上昇を願う
C:素材の持つ意味から説明するもの
- 田作り(たづくり)→材料のカタクチイワシを田畑の肥料に使ったことから、豊作祈願
- ブリ→成長とともに名前が変わる出世魚であることから、立身出世を願う
といった具合です。さらに、おせち料理の煮しめでは、にんじん、れんこんなど「ん」がつく物が多いのですが、これは「運がつく」ため縁起が良いとされているそうです。
子どもも大満足のオリジナルおせちを考えてみた!
ここからが本題です。ほとんどダジャレみたいな理由から「おめでたい」と食材や料理が選ばれているのだから、子どもが好きな料理を「縁起の良い料理」として、オリジナルで変えてしまっても、面白いのではないでしょうか?
そこで「福が重なる」「めでたさが重なる」という意味で使われている重箱に詰めて、メイン料理、おかず、お楽しみ料理で構成される三段のお重でオリジナルおせちを考えてみました。
[ツクルト流 オリジナルおせち料理 一の重]
まず一の重には、メイン料理を入れていきます。おいしいのはもちろん、お重を開けたときに目に飛び込んでくるインパクトがほしい!という観点で選んだのが
- 「タコライス」→多くの幸せを招く“多幸ライス”
- 「ハンバーガー」→かぶりつくときのように大きな口を開けて、笑いの絶えない一年に
- 「餃子」→「食」べ物が「交」わると書くので、良い交友・人間関係を築けるように
タコライスに、ハンバーガーに、餃子。友だち同士で笑いながら過ごし、多くの幸せを感じる1年になるようにという願いを込めました。また、子どもたちに人気のある料理を詰めることで、気分も高まり、見た目にも華やかな一の重になったのではないでしょうか。
[ツクルト流 オリジナルおせち料理 二の重]
二の重は、一の重のメイン料理と一緒に楽しめるおかずとして考えてみましょう。
- 「鶏の唐揚げ」→運気をもっと、今年から上げていけるように
- 「豚の角煮」→何事も事前に確認(角煮ん)して、忘れ物を防ごう!
- 「コロッケ」→小判型なので、金運アップを狙いたい
子どものテンションを高めつつ、幸運や成功への願いも込められる、おかず3品を揃えてみました。(それぞれ鶏肉、豚肉、牛肉を使ったラインナップになっているのも、細かなこだわりです(笑))
[ツクルト流 オリジナルおせち料理 三の重]
三の重はお楽しみ料理として、バラエティさを重視して選んでいくと…
- 「エビチリ」→成績向上を願って(通信簿にAがビッチリ(エー、ビッチリ))
- 「サーモンのお刺身」→難を避け(鮭)られますように
- 「ポテトサラダ」→進むべき道に迷わねーず(マヨわネーズ)
- 「ポップコーン」→希望が膨らみ、笑顔が弾ける一年に。箸休めとして
三の重は家族で食卓を囲みながら、団らんの時間を過ごしてもらいたいという想いを込めて、みんなで少しずつ食べられる料理を選びました。
三段重ねのお重に、さまざまな願いを込めた料理を詰めてみました。子どもが好きな料理にも、きちんと想いを込め(てダジャレを考え)れば、オリジナルおせちになるのです。
子どもの笑顔が何よりの縁起物。これだけ食べればお腹もいっぱい、きっと良いこともいっぱい。今年は子どもと一緒に、ワクワクするような新作オリジナルおせちに挑戦してみてはいかがですか?